[日本百名山04]猛暑の中、岩場のスリルを楽しめる妙高山に子供と一緒に登ってきたよ!燕温泉も満喫〜!

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新潟方面に遠征に来ているからには、百名山に登っておきたい山ボーイです。

今回は新潟県の妙高山に登ります!

台風10号を前に、フェーン現象でとっても暑い新潟県。それでも山頂は多少でも涼しいはず、と山登りに出かけることにしました。妙高山は2,454mの標高で、アプローチは大きく3つ。燕温泉登山口、笹ヶ峰登山口、妙高高原スカイケーブル経由です。今回は日帰りということもあり、燕温泉に車で行って山頂を目指すことにしました。スカイケーブルでも良かったのですが、燕温泉ルートと標高が大して変わらないこと、リフトの営業開始が7:30ということから、もっと朝早い時間から登り始めたいことから候補から外しました。

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前日夜に燕温泉無料駐車場に到着し、朝まで仮眠します。窓を閉めると暑いけど、窓をすこし開けると肌寒い、微妙な気温です。

駐車場は斜面にあるので、寝心地が良くなるよう停車位置に工夫します。夜でも使えるトイレもあります。自動販売機の類はないので、必要なものはすべて持ち込みます。

いざ、出発!

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恒例の、えいえいおーで気合を入れます。山キッズ1は反抗期に差し掛かっており、まだ「いやいや連れてこられた」モードになっています。

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本日のルートです。燕温泉スタート、北地獄谷を通り、天狗道を経由して妙高山頂を目指します。ピストンで同じ道を戻るか、燕新道(麻平・長助線)を戻ってくるか。距離は長いけど、燕新道を通った方が安全かなー。色々考えた結果、燕新道の周遊コースを選びました。

北地獄谷ルートは硫黄の香りがします

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地獄谷の滝を眺めながら絶壁に切られた道を歩きます。草があるとわかりにくいですが、道のすぐ横は谷底に切れ落ちています。うっかりつまづいてバランスを崩すと命に関わる道です。慎重に進みましょう。

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硫黄分を含んだ滝なので、独特の温泉臭が辺りに充満しています。滝も硫黄分で黄金に輝いています。

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赤倉温泉の源泉です。今回のルートでは水場がいくつかありました。よく冷えた清水で顔を洗うとリフレッシュできますね!

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浮石もちょこちょこあり、足元に十分注意しながら進みます。

胸突き八丁へ!

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基本的に単調な登りが続くしんどいルートなのですが、ここからはゴツゴツした岩を縫うようにして急な坂をひたすら登ります。

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まだ「登山モード」に切り替えられない山キッズ1。ねむいーしんどいーいきたくないー。この感じだと山頂にたどり着くどころか命の危険があるので、一度はリタイアを考えましたが、その後山キッズ1が無事持ち直したのでふたたび登ります。

山登りは夏休みの宿題と同じで、イヤだなと思っていてもコツコツ進んでいるといずれゴールにたどり着きます。気持ちが乗らず、なかなか動けなければ、いつまでたっても何も進みません。

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登山中に発見したミヤマクワガタ!なかなか見られない大型サイズ!こういうのを見られるのも大自然ならではですね。

連れて帰りたいところですが、適切な容器がないこと、お盆期間のため「殺生厳禁」なため、写真を撮ったあとは逃がすことにしました。

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その後、八合目付近にある風穴(かざあな)でちょっと休憩します。ふたつほど穴が空いており、そこから冷たい風が吹き出しています。

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穴に手を入れると冷蔵庫のようにひんやりしています。ペットボトルを入れて冷やしてみたり、穴に「おーい!」と呼びかけてみたり、子供たちは色々なリアクションをしますね。おもしろいです。

いよいよ岩場、鎖場が登場!

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風穴を過ぎると、岩場が増えてきます。足を置く場所がわかりやすく登りやすい岩場ですが、乾燥して表面に砂が乗っているため滑りやすくなっています。

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九合目の鎖場です。傾斜はさほどではないですが、高さがあります。後ろを振り返ると絶景があるため、余計なことを考えずに登ることに集中しましょう。登るのはともかく、ここを下ってくるのは。。。と考え、ピストンではなく燕新道ルートに決めた瞬間です。

ちなみにここを下ってくる中年女性が「だまされたー」「こわすぎるーもう無理ー」と泣いていました。無事下りてこられて良かったですね。

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鎖場を登ると、壁を這うように進むトラバース道になります。ステップも切ってあり、鎖もあるのですが、絶景が見えていると”万が一”が頭をよぎって腰が引けます。子供たちは怖い〜と言いながらもスイスイ進みます。

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途中、くだりの方に道を譲っていただきました。高度感がすごいので、技術というよりも心を試される鎖場ですね。

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鎖場を抜けると、岩山を登るような道が続きます。妙高山は火山でできた山、というのがよくわかる、溶岩ドームを登っていきます。溶岩の表面には乾燥したコケのようなものがついており、チクチクして痛いですが頑張って登ります。ガスがでて、したから吹き上げる風が強くなってきました。飛ばされないように注意。。。

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無事、登りきりました!最後の岩登りはもう少し楽なルートがあったようですが(あとでわかった)、無事登りきれて良かったです。うしろに見えるのは妙高山南峰頂上、2454mです。妙高大神が祀られています。

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妙高山北峰にやってきました。ふたつのピークを踏んでこその妙高山ですね。南からガスがぐわーっと吹き上がってきます。雲の動きが早いとまるで空を飛んでいるような気分になりますね。晴れ間に見える絶景、見えすぎて怖いくらいでした。

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北峰より南峰を望む。この時点ですでに膝が笑っています。よく登ってきたなあ、と子供たちと感動を共有します。

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標高が高いので多少涼しいのですが、日差しはまさに猛暑日。暑いと涼しいが交互にやってくるのも体力を使いますね。体を横にしてしばし休憩。。。脱水症状対策に3人分の水分(8リットル)を持ち込みましたが、これでも足りるかどうか怪しいところでした。山頂付近には水場も売店もありませんので、水は十分に持っていきましょう。

さあ下山。燕新道方面へ

山キッズ2「さっきの岩場を降りるのは怖いなあ」ということで、急がば回れ。多少遠回りですが、燕新道でぐるっと迂回して帰ります。こちらは急な箇所あれど、切り立った崖など危険箇所は少なめです。ただ、山裾を歩くようなルートなので景色も楽しくないし、なんだかジメジメした道が続きます。

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みどころの一つ、長助池です。池といってもほぼ水はなく、湿地帯のようになっています。このあたりは湿地帯保護のためにも木道があり、歩きやすくなっています。ゆっくりペースで歩いていたら、日没が怪しい時間帯になりそうなので少しペースを速めます。

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藪漕ぎに近い状態で道を下っていきます。ときおり草むらがガサガサいいますが、何かの動物がいてもどうしようもないので気にせず進みます。初めの頃は草を嫌がっていた子供達ですが、この頃には全然気にならなくなってきたようです。泣き言ひとついわずグイグイ進む様をみて、成長したなーと親としては感慨深いところ。

不測の事態に備えて、山キッズ2のリュックに紐をつけておきます。体重がかかるような落下には耐えられませんが、ふとバランスを崩した際に後ろから引いてやることで尻餅をつき大事故を防ぐための紐です。山ボーイ転落の際に道連れにしないよう、持ち手は最小限に。山キッズ2と山ボーイで親子息を合わせながら二人三脚の呼吸でおりていきます。

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渡渉ポイントに到着しました!ここまでくれば険しい下山とはお別れ。緊張感から解放され、思わず大きな声がでます。つかれた〜。

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しばらく歩くと吊り橋に差し掛かります。河原の温泉があるポイントで、燕温泉から散歩レベルでたどり着ける場所。ようやく帰ってきました!!

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アクエリアス2本、天然水1本、500mlのペットボトル4本。これだけ飲んでも脱水症状があります。頭がガンガンしたり、食欲がなかったり。体調は明日整えるとして、今日のところは無事下山を喜びます!

下山後は燕温泉でリラックス!

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下山したら絶対に温泉入って帰ろうな〜と子供達と約束しながら歩いていました。燕温泉には日帰り湯が可能な宿があります。そのなかで一番駐車場に近い、ホテル花文に立ち寄りました。大人(男)400円、子供は200円でした。入浴後は山風の抜ける涼しいソファーで、冷たいコーラをごくごく飲みます。ぷはぁ。

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さっきまで汗と土でドロドロだったとは思えないぐらい、さっぱりとした出で立ちで登場。登山と温泉はセットで楽しみたいものです。

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遠く向こうにみえる妙高山を眺めながら、燕温泉を後にします。硫黄たっぷりの天然温泉、昔ながらの温泉宿。お土産やさんで温泉まんじゅうを買って帰路につきました。燕温泉には無料で入れる温泉もあったり、無料足湯があったりします。登山だけでなく、旅の疲れを癒す立ち寄り場としても燕温泉は良さげでした。

まとめ

日本百名山4座目、無事登頂しました!今回は雨にも降られず、色々と幸運に恵まれていた面がありますが、不測の事態で日没を迎え、山中にビバークせざるを得ないこともありえるのだと実感しました。荷物が増えてしまいますが、子供達の荷物も増やせるようトレーニングして、水分やらシェルターやら、緊急事態に備えられる余裕分の荷物についても考える必要性を感じています。

水分をしっかり採っていたはずの山キッズ2ですが、それでも下山後に体重が3kg減っていました。山での脱水症状おそるべしですね。

GPSトラックデータ

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登山開始:6:00

山頂到着:12:00

下山開始:12:30

燕温泉到着:18:00

登り6時間、下り5時間半。なかなかハードな登山でした。GARMINのGPS時計も途中で電池切れしてしまいました。。。