2023年5月に5類移行して、すっかりコロナも明けましたね。
電車で咳をする人を見かけると距離を取りたくなりますが、新型コロナにまつわる厳戒態勢は解消されました。投稿が空いていたこの1年半の間に大病をして入院したり手術をしたりと大変な目に遭っていたのですが、体調も回復してきて生活に比較的自由度が出てきました。
そうだ、海外に行こう
大病して、生きる意味とか、生きているうちにやりたい事とか、いろいろ考えました。堂々巡りを何周かした結果、体調も回復してきたこともあって今は前向きです。無茶をしない範囲でやりたいことをやる人生を歩みたい。改めてそう思いました。
山キッズ達には世界の広さを伝えたい。日本の、ちいさな地域社会の中に閉じこもる事なく、自分のやりたいことを全力でやって生きていける土俵を自分の力で見つけて欲しいのです。そのために、海外旅行は体験させたかった。
ここ数年おそろしいほどの円安が進み、1ドル150円になっており。海外旅行には完全に逆風なのですが、国力が戻るのを待っていると山ボーイ達が大人になってしまいます。いましかない、と思いながら「海外弾丸往復運賃 ピーチ」を眺めていました。
海外であればどこでもよくて、韓国とか台湾とか近場で安価でいける場所はないものかと探していたところ。大阪(関西)〜香港が土日往復で26,000円です。しかもサーチャージ込み。これは行くしかない。土曜朝イチの飛行機〜日曜最終の飛行機で、30時間の現地滞在時間があります。寝る時間も含まれますけど。
家族に声かけしてみましたが、すっかりコロナ時期に出不精になってしまっており。かろうじて山キッズ1は一緒に行こうかなと言ってくれました。山キッズ1ももう高校一年生です。月日の経つのは早いものですね。
チケットを取り、山キッズ1のパスポートを更新し、いろいろ調べものをしてついに旅行当日を迎えました。飛行機、ホテル、現地交通費、食事諸々を含めて一人あたり5万ちょっとで行ってこれそうです。
香港旅行に向けて調べたこと①現地交通手段
香港といえば、その昔ゴールドコーストに行ったときにトランジットした空港でした(キャセイパシフィックだったので)。一晩ほど空港待機の時間があったので街に繰り出してもよかったのですが、空港から繁華街までそれなり距離があること、学生だったので少しでも節約したかったことから入国せず。香港といえば食べ物と買い物の街のイメージです。
取り急ぎ「地球の歩き方」を購入、地図と交通手段を頭に入れます。香港国際空港から九龍エリアに行く手段がいろいろあります。エアポートエクスプレスという電車に乗るのが早くてお手軽なのですが、110HK$(2,000円くらい)かかります。安く済ませようとすると空港バスです。私は九龍エリアのホテルだったのでA22系統に乗車します。40.8HK$と半額以下ですが時間はおよそ倍の一時間ほど掛かります。限られた時間なので迷ったのですが、バスの車窓を楽しむ時間があっても良いかなと。
香港ではオクトパスカードが便利です。日本でいうSUICAみたいなもので、鉄道、バスにも乗れるしコンビニや飲食店でも使えます。
事前にネット購入しておくと空港ですぐに受け取れます。iPhoneアプリもあり、こちらだとクレジットカードでいつでもチャージできる&リファンド(払い戻し)の手続きもアプリ上でできて非常に便利です。人数分用意しておきましょう。150HK$で入手、うち100HK$がデポジット(あとで戻ってくる)、50HK$がチャージ額なので、入手後すぐに50HK$分は使えます。
UBERなどタクシーサービスも使えますが、今回の移動範囲が九龍島〜香港島ということもあって十分に交通の便が良い場所です。バス、MTR(地下鉄)、トラム(路面電車)、エアポートエクスプレス、スターフェリーなど公共交通機関を活用することにしました。すべてオクトパスカードが使えます。
香港旅行に向けて調べたこと②どこに行くか
メジャーな訪問先としては以下。
ビクトリアピーク→香港100万ドルの夜景
中環(セントラル)から移動し、急勾配のピークトラム乗車して香港を一望できる山頂へ。ピークトラムのチケット売り場が混んでいる&乗車にもかなり並ぶ、という事前情報を入手。今回の限られた時間の中では「並ぶ時間」を最小限にしたいこと、曇り予報で霧がかかりそうな時期なので優先順位を落とす。
シンフォニーオブライツ
ビクトリアリバー沿岸で毎日20時から行われているイルミネーションショー。音楽に合わせてLED看板やビル上のレーザーがピカピカする。ショボいという噂も多々聞いていたが、香港らしいイベントを盛り込みたいので優先順位を上げる。
香港ディズニーランド
今回は親子ふたり旅(しかも男)なのでディズニーは外す。もし行くなら丸一日行動できる日程でないともったいない。
ゴンピン360
香港国際空港の近くから海上ゴンドラに乗って一気に山頂へ、という移動手段に惹かれたが、混雑具合が読めないので旅程組み込みを断念。余裕があれば行ってみたかった。
ナイトマーケット(男人街、女人街ほか)
チムサーチョイでシンフォニーオブライツを観た後に夜の香港に繰り出すのもアリかな〜なんて思ってみたりして。色々売ってそうだが、あまり欲しいものがなさそうな気もしている。
寺院巡り
興味はあるが、訪問時のついでで行ければよいかなという程度。フォトジェニックな場所?としては、萬佛寺がある。一万体以上の仏像が並び、表情もポーズもユニークらしい。ネタを求めに行くならここ。MTRで行けるけど郊外に外れていってしまうのでタイムロスがあるなー。
電脳街(電子機器/コンピュータ関係)
深水埗(シャムスイポ)ほかいくつかの場所にPC関連のお店が集積するビルがあり、「電脳街」と呼ばれているらしい。秋葉原のラジオ会館的な感じ?下町っぽい雰囲気にも興味があるので行ってみたい。安く面白いものが売っていれば買いたい。
九龍城砦趾
みんなが憧れてやまない?香港のスラム。1994年に取り壊されて現在は公園になっているが、ミニチュア模型などがある。香港らしいご当地の街並みが見られることに期待し、行ってみたい。
博物館、科学館など
M+(エムプラス)、香港科学館ほかたくさんの文化施設あり。語学の壁があっても楽しめそうな科学館は山キッズ1も喜びそうだと思う反面、ここで3時間とか使っちゃうのももったいないなーと思ったりもして。時間を持て余しそうなら盛り込み検討。
最先端のIT技術とかないの?→VRゲームセンタ
中国国境を渡るとすぐに深圳(シンセン)がある立地からも、最先端を駆使した何かが見れないかなと。「Sandbox VR」という香港発スタートアップ企業があり、ハイスペックなVRアクティビティを楽しめる空間をリリースしている模様。米国には多数店舗があるが、日本未上陸。アジアには香港と上海、シンガポールのみ。1ゲーム395HK$(約8,000円)とお高いのだけど、せっかくなので行く?
香港旅行に向けて調べたこと③何を食べるか
香港といえば、ショッピングと食。いわゆる飲茶ですね。30時間滞在なので、一日目の昼&夜、二日目の朝&昼、の四食をどうするか。ご当地のものを色々食べまくりたいのだけども限度がある。現地で探すとタイムロスになるし、選びきれないので事前にリサーチしておく。
ファストフード関連
マクドナルドやケンタッキーなど世界的なファストフードのチェーン店がある。日本とは違うメニューを頼んでみるのも一興だけど、優先度としては低め。
ご当地のローカルチェーンとしては、美心MX、大家樂、大快活など。朝ごはんを食べるお店としてチョイスしたい。
飲茶関連
香港ではディムサム(點心:点心)と呼びます。せっかくなので訪問したいが、注文方法などがお店の形態によりまちまちで結構難易度が高そう。なお飲茶は午前中〜お昼過ぎくらいまでの営業が一般的らしい。タイミングが難しい。人気のお店もいくつかチェックしたが、混みすぎていて待ち時間が長いのも困る。高級店に入ってしまって値段を見て固まり、何も頼めなくなってしまうのも困る。悩ましい。
エッグタルト
香港名物だそうで。焼きたてが食べられたらベストだけど、お腹が空いているタイミングあるかな〜。
香港らしい食べ物って?
元々イギリス統治だったこともあり、トーストやパスタなどの洋食文化もある。できれば中国っぽい、甘しょっぱ系の食べ物とか、クタクタになるまで煮込んだ肉とか、本場中華料理みたいなのを食べたい。
念の為、コンビニ事情も調査
事前リサーチによると、至る所にセブンイレブンがある。時々サークルKもある。日本でいうスーパーマーケット的なお店もあるが、惣菜類はあまりないみたい。困った時にはコンビニだな。
香港旅行に向けて調べたこと④ホテル
飛行機チケットを取ったらすぐに押さえておきたいのがホテル。香港は設備の割にホテル代が高めらしいです。
寝るだけの安宿:300HK$くらい
有名な重慶大厦(チョンキンマンション)には安宿がたくさんあります。ツインの部屋で、寝るスペースしかないくらいの部屋は日本円で6,000円くらい。ふたりで割れば一人3,000円くらい。治安上の不安があるのと、ベッドバグ(トコジラミ)など衛生上の不安があるので対象から外す。子連れだしね。
立地不便でちょっと安い:800〜1000HK$くらい
香港島や対岸の尖沙咀エリアはお高い高級ホテルがたくさんあります。とても泊まれないので、MTRで離れた場所にある比較的安価なホテルを探すと大体これくらい、一泊2万円程度。一人1万円です。旧空港そばにあるリーガルオリエンタルホテルは九龍城エリアでゴチャゴチャしていますが、昔は航空関係者も泊まったホテルなので比較的まともな様子。近くにMTRの駅もできたのでバス必須な場所ではなくなっています。
ほか、西は屯門(トンモン)方面、東は九龍湾(カオルーンベイ)、北は沙田(シャーティン)あたりにも比較的安価でしっかりした作りのホテルがあります。あまり移動時間が取られると勿体無いのでご注意を。
AirBnBとかBooking.comとか
民宿的なところもチェックしたけど、あんまり安いところはなさそうです。あえて民泊するならばホテル直接予約でもよいのではと判断。
キャンペーンで安くなってた!
何度かホテル探しをした結果、九龍城のリーガルオリエンタルホテルがディスカウントキャンペーンを実施。ツインの部屋がなんと一泊400HK$(8,000円)です。キャンセル不可だったけど即申し込み。その後、追加でいくらか払うとアップグレードしますよ〜的なプッシュが何度かあったけど費用対効果を考えてスルー。どのみち寝るだけだからね。エグゼクティブフロアとかにも惹かれたけど、内装がちょっと違うだけで専用ラウンジがある訳でもなし、お得感ゼロ。
実は下調べしている時間が一番楽しい
のですよ。旅行当日は、ひたすら予定をこなす。時間との戦い。移動も疲れる。
ノープランで行っちゃうと楽しめないけど、予定をがっちり立てすぎると面白くないし臨機応変な対応ができない。
しっかり調べ物をして、もし時間があったら行きたいところを片端からリストアップし、優先順位をつけて頭にいれておく。真っ白だった脳内の香港地図が、旅行前にはすっかり書き込みされた状態になる。で、現地を訪れてその地図がブラッシュアップされ、リアルな体験で上書きされていく。
旅行の楽しみは当日のみではなく、準備の段階からあるんだよなー、と改めて考えていたところでした。国内旅行とは違って海外旅行は調べ物をする量がぜんぜん違って面白い!
香港旅行、一日目はこちら。