バイオライトで焚き火をしながら物思いに耽り、人生の意味らしきものを悟る

スポンサーリンク

庭で瞑想中の山ボーイです。焚き火を眺めていると気持ちがスッキリしてくるのは瞑想効果があるらしいからです。テレビやスマホなど情報源が身の回りにあると情報過多になりがちですが、燃えさかる火をぼーっと眺めて薪をくべていると心の安らぎを感じます。デジタルデトックスですね。

庭、しかもウッドデッキで焚き火

バイオライト キャンプストーブ2を引っ張り出してきて焚き火をはじめました。朝晩ほどよく冷え込む季節となり、日が暮れるとキュっと気温が下がります。こんなときは焚き火を囲んでのんびりしたいもの。キャンプ場で焚き火台使って焚き付けたいところですが、さすがに住宅地でそれはできないので、バイオストーブで焚き火することにしました。

燃えやすいものは近くに置かないようにし、(小さいですが)不燃シートを敷いて。万が一の火災に備えて火消し用の水もスタンバイしてはじめます。

IMG 1037

このキャンプストーブ、よくできています。ちょっとの焚き付けがあればゴーゴー音を立てて火がつくし、風を送りながら完全燃焼させるので、うまく燃やし切れば炭も残らず、ごくわずかの灰を掃除するだけでよいのもありがたい。

着火時にちょっとコツがいるのですが、このキャンプストーブの燃焼順序を知ると火付けが上達します。

1)最初の燃焼剤(新聞紙やティッシュなどでよい)+少量の焚き付けを使い、釜の中で燃焼させて釜の温度を上げます。横についているシロッコファンが風を送り、効率よく温度を上げてくれます。

2)一定以上温度が上がると、薪から白い「木ガス」が出ます。蒸し焼き状態になり、この木ガスが安定的に出るようにします。

3)あとは火の状態を見ながら薪を焚べていくだけ。燃焼により発電、バッテリー充電することで引き続きシロッコファンを回してくれます。

なんとも素晴らしいエコシステム。別売りのバーベキュー用グリルもオススメですよ!洗うのめんどくさいけど。

焚き火を眺めながら色々考えていた

IMG 1038

スマホは手にせず、燃えさかる炎を眺めること1時間。頭の中がスッキリして色々なアイデアが湧き出てきました。

人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、 何事かをなすにはあまりにも短い。

山月記の作者、中島惇の言葉です。個人差はあれど、人生を考える上でみんな何かしら悩みを抱えていて。マズローの欲求五段階説にあるように、その日食べるもの、生きていくことそのものに困る人もいれば、自己実現欲求に悩んでいる人もいます。悩みのレベル感は違えどそこに優劣はなく、みんなそれぞれ悩みを抱えているのです。

中島氏の言葉は、高次な欲求である自己実現欲求を捉えたものと考えるとしっくりきます。それなりに生きていけるようになると虚しさを感じるんですよね。このまま死ぬまで何回同じことをやり続けるのだろう、周囲や世の中に何か良い影響、成果を残せているのだろうか。自分が生きている意味はなんだろうって。何事かを成したいけど、やれることは限られている、これは自分が成し遂げたいことではないのではないか、ってモヤモヤしています。

だからこそ、熱意を持ってあることに打ち込んでいる人を見ると心が惹きつけられるし、応援したくなるのです。普段全然関心を持っていないマイナースポーツであっても、オリンピックの場で日の丸を背負った日本人選手を応援したくなるのはなぜか。それは、同じ日本人であるという共通点を持った同胞であると同時に、ひとつのことを極めんとしてこの場まで昇り詰めた選手だからです。内なるエネルギーを燃やして頑張っている姿をみるとそこに元気をもらえるからです。

長い人生、一人でやれることも多いです。インターネットが普及したこともあって、それなりの資金があればほとんど誰とも接することなく生きていくことは可能です。でも、自分一人でやれることは限られている。自分の中で閉じて活動すると範囲も狭まるし、影響を与えたり成果を共有できる人もいない。そんなことを考えていると人生が虚しく感じてきます。だからこそ、情熱を持って何かに取り組んでいるエネルギーの塊のような人に惹かれて応援したくなるのです。自分自身が燃えられなくとも、そばにいるだけ、眺めているだけでもこちらの温度を上げてくれて、ともすれば一緒に燃やしてくれるような。そんな機会を、みな心のどこかで探しているような気さえしてきます。

一人より二人。二人より大勢。多くの人に協力をもらえると、一人では成し遂げない大きなことが短時間でできるようになります。自分の人生を充実したものにするためには、他の人と一緒に燃える/自らを燃やしていくことが重要なのです。地面の焚き火と違い、バイオライトのキャンプストーブには効率よく燃焼させる機能が組み込まれています。ひとたび燃やそうと思ったら周りの力を総動員して、自ら燃やすことを全力サポートしていくエコシステムができています。親や学校、塾も同じようなもので、効率良い仕組みは作れたとして、本人が燃える、燃えたいと思っているかが最も重要。湿気た薪では最初の火がつきません。色々なブートキャンプでブーストしようと試みるけど、結局は本人次第なんだなー。

庭で焚き火をしながらそんなことを考えていました。子供の話のようで、自分の話でもある。

さて、自分はどの領域で燃えようか。エネルギーを放出して周りをどんどん巻き込んで完全燃焼しようか。なんだか残りの人生が楽しみになってきました。