幼少期の体験は大きくなってもずっと引きずるもので。セピア色のニュータウンで育った私にとって、モグラ原っぱは身近なストーリーでした。
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いまとむかしは時代が違う、ひとことでそう片付けられる話かもしれないけど、自分がこう育ったから、子供たちにもこう育ってほしい、こういう体験をしてほしい、親子で一緒に体験したい。
千里北公園がなぜ好きなのか、その答えがこの本にあるような気がして。読み返してみました。
農家のカボチャに落書きしたり、掃除機で昆虫採集したり、原っぱに落とし穴を掘って遊んだり、湧水のあるドーナツ池で泳いだりボートに乗ったり。今の時代ではとても許されないような遊びを、当時の子供たちはやってたんですよね。ケガをする?危険?死ななきゃいい、それくらいの感覚だったような気がします。(親は心配しましたけども)
小学校中学年向けなので淡々と進むストーリーですが、最後にはモグラ原っぱは開拓されてしまいます。こどもたちの遊び場は自然の中にあってほしい、今の時代もそう願う大人は多いのですが、社会に対して責任のある大人としては、山野や空き地とはいえ他人の土地に入り込んで遊ぶ訳にもいかず。許可が取れている場所として、キャンプ場や河原、山登りや海水浴をして遊ぶのです。
私が子供たちとアウトドアを楽しむ原点は、モグラ原っぱにあったのですね。改めて本を読んで、理解しました。
だから、テーマパークとか大規模公園とか、遊具が揃っているところはあまり好きじゃなくて。自然の中で野を駆け回るような遊びを、親である私も心を開放して、子供と同じ目線でめいっぱい楽しみたいのです。
この記事を読んでふむふむと思った方、モグラ原っぱ読んだことあるという方へ。
大人になってから手に取ってみるとまた違った感想を持つかもしれませんよ。お子さんにもどうぞ。