男は大体「そば」か「スパイス」に流れてつくとの持論を持つ山ボーイです。
スパイス食べたいんじゃー!
世の中はスパイスカレーブームですね。ナンと一緒に食べるようなインドカレーとも違い、じゃがいもゴロゴロの家庭的ぽってりカレーとも違う。具材の旨みが溶け込んだカレーだけど、テンパリングしたほールスパイスがたくさん入っていて、ボリボリと音を立てて噛み締めるスパイスカレー。単に辛いのではなく、各種スパイスのおかげで発汗作用があり、生薬的な健康効果も期待できそうなスパイスカレー。私も大好きです。
カレーのスパイスをあれこれ所有しているのですが、一からカレーを作るとまとまった時間が必要な上、山ボーイ以外の家族は食べてくれないため作るモチベーションがあがりません。
でもスパイスは食べたい。
ということで、よくある家庭的なカレー(バーモントカレーとかをイメージください)を、自分が食べる分だけあとで別鍋スパイスカレーに変身させる方法をご紹介します!カンタンで満足感あるので、家族内カレー辛さ問題でお悩みの皆様にぜひお試しいただければ。
ホールスパイスはこう使うんです!
ホールスパイスというのは、粉末状になっておらず形そのままのスパイスです。今回は、クミンシード、マスタードシード、クローブを入れています。鍋にオイルを入れ、弱火でオイルを温めながらスパイスから香りや成分を引き出して油に移します。焦がさないように火加減に注意。この工程を「テンパリング」といいます。油を使わずにホールスパイスを入れてもスパイスのエキスが出ません。
短時間で仕上げることを前提にしているので煮込まなくても口当たりが良いスパイスを選んでいますが、シナモン(ニッキ)、ベイリーフ、カルダモン、タカノツメなどを入れてもよいです。食べる前に取り出せば良いです。何を入れるかは効能を見ながらお好みで調整できるのもカレーづくりの楽しみの一つです。
すでに出来上がっている家庭的カレーを鍋に投入
山ガールが作った家庭的カレーが隣の鍋にありまして、テンパリングした油にそのまま家庭的カレーを投下。目安は、クミンシードが灰色からキツネ色に変わった頃。早いと全然香りが出ないし、火を入れすぎると焦げ臭くなります。
今回作り分けしたい分だけ、カレーを投下していきます。ちなみに元の家族的カレーはチキンカレーでした。チキンにはカスリメティ(メティリーフ、フェヌグリークの葉)がよく合いますが、今回は省略。
適量入れたら、油を馴染ませつつ、温度が上がったところで水を適量いれて伸ばしておきます。マスタードシードもチラチラみえて、少しスパイスカレーっぽさが出てきましたね。
パウダースパイスはここで使う!ガラムマサラならコレ一箱で十分美味しい!
カレーのスパイスは配合が命!みたいなことを言いますが、あまり難しいことを考えずとも「ガラムマサラ」を入れるのが近道です。ガラムマサラとは日本でいうところの七味みたいなもので、色々なスパイスがはじめから調合されています。製品によって配合が違うので自分の好みに合うガラムマサラを探してみてください。スーパーで買える小瓶のガラムマサラは私はあまり好みでなく(カレー粉っぽすぎる)、MDHのガラムマサラを愛用しています。ブラックペッパーが効いていてシャープな辛さが加わります。また、それなりに量いれて粉だらけにしても食べられるガラムマサラです。
ガラムマサラを入れ、唐辛子の辛さを足すためにカイエンペッパー(赤い粉です)を入れています。量は完全にお好みで。私は唐辛子の辛さは全然平気なのですが、入れすぎも良くないのではと思い香り付け程度に入れています。ガラムマサラは一食あたり大さじ1くらい入れますが、足りなさそうならもっと足しちゃうかも。
今回はガラムマサラとカイエンペッパーだけ入れていますが、クミンパウダーとかコリアンダーパウダーを入れると香りがふくよかになります。ガラムマサラにも入ってるけどね。
なお、「S&Bのカレー粉」とか「ターメリック」は入れない方が良いです。これらは十分煮込まないと粉っぽさが消えません。入れたいならテンパリング後にトマト缶でも入れて、火を通しながら投入すべきですが、それをやる手間を省いていかに及第点のスパイスカレーに近づけるかが今回の趣旨ですので、気が向いたらいずれその方法もご紹介します。
あとは数分煮込んで完成!
水を足して若干ゆるめにしていたカレーが、パウダースパイスをいれることで多少とろみが戻ってきます。テンパリングした油がカレールーに馴染んでくると味に一体感が出てきますよ。混ぜているうちにチキンがほぐれて、スパイスカレー感がちょっと増しました。
なお、「ホールスパイスなんて無いよ」という方は、ガラムマサラだけは入手してもらい、テンパリング工程を省いてください。つまり、別鍋にカレーをとり、水を加えて若干ゆるめ、ガラムマサラを適量足して数分間グツグツやるだけでOK。
家庭的カレーとリメイクカレーを比べてみる
左が元々の家庭的カレー、右がスパイスを足した山ボーイ特製のリメイクカレーです。リメイク版の方がテクスチャもざらざらしていますし、ホールスパイスが見えて美味しそうです!
スパイスたべて梅雨や猛暑を乗り切ろう!コロナに負けるな!
山ボーイ特製リメイクカレーをお皿に盛っていざ実食。山ボーイはシャバシャバよりもぽってりカレーが好きなので濃度は濃いめ。スパイス感が足りないと思うときは、この上からガラムマサラをダイレクトに振りかけてさらにスパイス感アップさせて食べたりしています。決してヒリヒリする辛さではなく、体の中からぐぐーっと体温を持ち上げてくれるようなスパイスの効能が心地よいカレーです。
梅雨、夏の猛暑と体調を崩しやすい季節が続きますが、スパイスをたべて内臓を健康にし、免疫力をつけてコロナに打ち勝ちましょう!