サイトアイコン 山ボーイ&山キッズときどき山ガール

裸眼で3Dが楽しめる!Leia inc.のLume Padを個人輸入してみたよ!

新しいものには目がない山ボーイです。アメリカ企業のLUME Padが$299で売っていたので注文しちゃいました。

特徴は裸眼で3Dが楽しめるLightFieldディスプレイ!

注文して一週間程度で到着しました。出荷しました!の連絡後、Fedexでアンカレッジやアラスカを経由している様子を眺めていると、グローバルでモノが買えるのはすごいことだなと改めて思いました。

本体は$299なのですが、LUME PAD専用のケースが$39、日本への送料が$39で、結局$377。日本円にしておよそ4万5000円です。LightFieldという新しい技術を搭載したタブレットなのですが、元々は$999だったことを考えると破格の値段です。

到着したLUME PADで早速Youtubeの動画を見てみます。LUME PADに搭載された専用アプリを使うと、Youtubeの動画を3Dに変換してくれます。これがなかなかの精度で、3Dに変換再生するだけできちんと立体感が出ます。感動します。

写っている動画は、渋谷でピチピチギャルが「ハッピーハロウィーン」って言ってくれるYoutube動画です。臨場感でますよー。

こちらはYoutubeに載っていたSONYのSideBySideの動画です。2Dの映像も3Dに変換して再生してくれるし、SideBySide形式で登録されている動画を食わせてもきちんと3D表示してくれます。すげー!さわれそうや!

なお、左右で視差が大きい動画は自然な立体視には遠く、強くゴーストが出てしまうことが多かったです。

手元にあった某ライブハウスの動画(SideBySide)もQuadに加工して表示してみました。左下の2D/LightFieldボタンで、3D表示と通常表示を切り替えることができます。立体感が出ました。女性アイドルがステージで健気に踊り回る様を見ていると元気がでますね。願わくばもう少し高詳細に見たい。

どうして立体に見えるの?

いろいろな動画を食わせて検証してみました。

裸眼で立体視できる手頃なデバイスといえば、Nintendo 3DSですね。これはレンチキュラーレンズという、見る角度によって表示内容を変えられる特殊な光学装置を液晶の前に設置し、左右の目に違う映像を渡すことで裸眼による3Dの映像再生を実現していました。

LUME PADは、3D動画にする際、2画面か、4画面かを選ぶことができます。4画面(2×2)のQuadの場合は特に加工せずに画面表示しますが、2画面(2×1)のDualの場合は、LUME PADの再生アプリ上で何らかの変換をしているようです。どうやら2カメラの動画から4カメラの動画を生成しているような写りなので、おそらくLUME PADで言っている「LightField」というのは4面のレンチキュラーです。Quadの映像ソースに1〜4の数字を入れた映像を準備して、再生しながら顔の位置を変えていくと「1」「2」「3」「4」が順番に表示されることが確認できました。なるほど。

Dualだと再生するたびに自動で位置調整や補正がかかって安定に欠けるため、映像ソースに自信がある場合はQuad(2×2)で用意するとよいです。

手前方向よりも奥行き方向に自然な立体感が生まれやすいことも確認できました。ソニーの空間再現ディスプレイ「ELF-SR1」もLightField技術を使っているそうなので、同じような傾向があるのかもですね。値段が全然違いますし、あっちは顔や目線を検知して追跡できるようですが。

なお、Lume PADの液晶が10.8インチ、解像度は2,560×1,600なのですが、LightFieldディスプレイを有効にすると640×400になります。4面になるから画素数も1/4になっちゃうのですね。このタブレットのすごいところは、LightField機能がオフになっているときは何の違和感もなく普通の2Dタブレットとして使える点です。レンチキュラーレンズが電気的にON/OFFできる点に強みがあると睨んでいます。

3Dならではのコンテンツが色々楽しめる!

LUME PAD専用のアプリマーケットが存在しており、そこでLUMEPAD用のアプリがダウンロードできるようになっています。いくつか試したところAsphalt8というカーレースゲーム(懐かしや・・・)がなかなか楽しかったです。自車や、ライバル車のナンバリングが立体に見えるのでより臨場感が出てきます。Unityで作られたアプリは簡単にLumePADでの3D表示に対応できるようです。Unity用のSDKも提供されています。

LUME PADの背面にあるステレオカメラで撮影した写真、動画ももちろん3Dで表示できます。何の変哲もないリビングのストーブも、LUME PADで撮影すると臨場感あふれる写真になりました。

裸眼3Dタブレット自体まだまだ過渡期ではありますが、立体に見えることは大きなアドバンテージになりそうなことは確認できました。

ただし、結構目が疲れるので休憩しながら使うことをオススメします。

$299+αで最先端の技術をこの手に収められるなんて、いい時代になったものですね〜。山登りほか、自然を楽しむコンテンツを3Dで配信できるようになるとより臨場感を楽しめそうです。こんどLumePadで撮影してみますね。

なお、日本の技適はありませんので日本国内で利用する場合は総務省への届出をお忘れなく。

総務省 電波利用ホームページ|その他|技適未取得機器を用いた実験等の特例制度
モバイルバージョンを終了