魚屋さんを覗いてみたら、普段見かけない魚が売っていたので買ってきました。山陰の港から届いたようです。ヌルヌルした魚で、一山200円で売られていました。食べ方を聞いてみたら、汁物、煮付け、干物で食べると美味しいよ!との事。面白いじゃないか!食べてみよう。
ゲンゲと書かれていました。ネットで調べてみると、富山ではよく食べられているようですね。深海魚で、網漁をすると一緒に獲れるが人気がなく「下の下」ということでゲンゲとか、珍しい魚だから幻魚(ゲンギョ)と言うとか。諸説あるようです。うろこはなく、見た目通りトゥルントゥルンした触感です。サメのような楕円の眼をしていますね。
頭を落とし、内臓を取ってぶつ切りにします。体の周りにあるゼラチンは取らないように気をつけます。内臓からイカスミのような黒い汁が出てきます。
だし汁、砂糖、醤油、酒、みりんを合わせ、一煮立ちさせてからぶつ切りの魚を投入して10分ほど煮ます。乳白色だった身が、火が通った結果、内側の白い身と外側の半透明なゼラチン質に見分けられるようになってきました。グロい。
ゲンゲの煮付けが出来上がりました。箸で持ち上げるとトゥルン!としています。このゼラチン質は只者じゃない。コラーゲンたっぷりな感じです。
箸でつまむと白い身とゼラチン質が分かれます。それくらいしっかりしたゼラチン質です。味は、カラスガレイのエンガワみたいな感じでしょうか。臭みはなく、ほろほろと淡白な白身と、よく味のしみたトゥルンとしたゼラチン質。背骨は硬いので取って食べますが、他には目立った骨がなくそのままチュルンと食べられます。好みが分かれるところですが、山キッズ1は見た目と食感でNG、山キッズ2&3は大好きで食べまくってました。山ガールは白身は食べましたがゼラチン質は残していたようです。山ボーイは、こういうの大好きです。
山キッズ2&3に「また買ってきて!」と言われたので、今度は倍くらい買ってもいいかなと思っています。美味しいのでオススメです。